少し前までは、お寺で黙々と写経をするイメージでしたが、
近年ではインターネットで気軽に見本をダウンロードして
自宅で写経をする、という方もたくさんいらっしゃると思います。
お経は唱えるだけでなく、書くという行為にもたくさんのメリットがあり、
社員研修で写経を行うということもあるようです。
写経について興味があり、どんな意味があるのか知りたいという方、
またどのようにはじめたらよいかわからないという方も、
よかったら参考にしてみてくださいね。
写経とは何か?と写経の効果について
写経とは、お経を書き写すことをいいます。
起源は仏教発祥の地インドで、お釈迦様の教えをサンスクリット語(古代インドの言語)
に書き写し、広めるために始まったと言われています。
日本では約1300年前(飛鳥時代頃)に伝わり、僧侶の修行の一環として
行われ、その後写経をすることは功徳を積む(徳を積む)とされました。
現代では、般若心経(はんにゃしんぎょう)を書き写すことが多く、
300文字程度で短時間で書き終えることができるので
気軽に始めることができます。
修行の目的はもちろん、ストレス軽減、忍耐力・集中力をつけるためなど
写経が行われています。
写経をすることによる効果は、
・忍耐力・集中力の向上
・字がきれいになる
・ストレスが緩和される
・脳内がすっきりする
・心の浄化
・心の安定
などとメリットが多いです。
写経で願い事をすると叶う?やり方と効果
![](https://tenbyoutime.com/wp-content/uploads/2024/06/タイトルなし.png)
写経は前章でお伝えした効果以外にも、お願い事をすることができるのを
ご存じですか?
特にお願い事がないのであれば、記載することはないのですが、
お願い事をする場合は写経の本文にあたるお経の後に書き記します。
お経の後に、「為(ため)」又は「右為(みぎため)」と表し
その下に四文字熟語を書きます。
写経の本文を右手に書き、書き終えた左手に為・右為、四文字熟語(お願い事)と
記載するのはこの右手に写経を書いたのは、四文字熟語(お願い事)を
祈願するためです、という意味合いがあるのです。
例えば、為 健康祈願と記載したのであれば、健康祈願のために
写経をしましたということになります。
以下の四文字熟語の一覧(ほんの一部です)を参考にしてみてくださいね。
【願い事の四文字熟語一覧】
◎健康祈願
・健康祈願(けんこうきがん)
・身体健康(しんたいけんこう)
・身体健全(しんたいけんぜん)
・身体堅固(しんたいけんご)
・身体健勝(しんたいけんしょう)
◎金運上昇祈願
・金運上昇(きんうんじょうしょう)
・金運円満(きんうんえんまん)
・福徳円満(ふくとくえんまん)
・財福円満(ざいふくえんまん)
◎開運祈願
・開運招福(かいうんしょうふく)
・開運満足(かいうんまんぞく)
・開運成就(かいうんじょうじゅ)
◎恋愛・結婚祈願
・良縁祈願(りょうえんきがん)
・良縁成就(りょうえんじょうじゅ)
・恋愛成就(れんあいじょうじゅ)
◎家族・妊娠・出産・子ども祈願
・家内安全(かないあんぜん)
・家庭円満(かていえんまん)
・夫婦円満(ふうふえんまん)
・親子円満(おやこえんまん)
・子宝祈願(こだからきがん)
・子宝成就(こだからじょうじゅ)
・懐妊祈願(かいにんきがん)
・懐妊成就(かいにんじょうじゅ)
・子授祈願(こさずけきがん)
・子授成就(こさずけじょうじゅ)
・安産祈願(あんざんきがん)
・安産成就(あんざんじょうじゅ)
◎仕事・商売祈願
・商売繁盛(しょうばいはんじょう)
・事業回復(じぎょうかいふく)
・事業発展(じぎょうはってん)
・事業繁栄(じぎょうはんえい)
・社運繁栄(しゃうんはんえい)
・千客万来(せんきゃくばんらい)
・業績向上(ぎょうせきこうじょう)
・社内安全(しゃないあんぜん)
気軽にはじめる写経をするのに必要なセットとは?
![](https://tenbyoutime.com/wp-content/uploads/2024/06/タイトルなし.jpg)
写経に興味を持ち、すぐにやってみたい!と思う方は
写経に必要なものを用意してください。
◎写経の見本
◎写経用紙
◎写経筆
◎文鎮(ぶんちん)
◎硯(すずり)
◎写経墨
◎下敷き
セットで売られているものもありますが、
量販店でもあまり販売しているところを見かけないので、
インターネットで購入することをオススメします。
もっと手軽にできるのが、写経の用紙を
インターネットでダウンロードし、プリントアウトして写経することです。
印刷して写経する場合の必要な道具はコチラ↓
◎写経の見本
◎罫線入り写経用紙
◎筆ペン
写経をなぞるだけの薄字で書いてある用紙をダウンロードすれば、
無心で書くことができます。
慣れてきたら見本を見ながら、罫線入りの写経用紙に書き写しましょう。
筆ペンがなくてボールペンしかない場合、
集中して書けるのであれば、ボールペンでも問題ないです。
写経の時間は300字程度ですが、大体2,3時間かかります。
その分雑念がどんどん消えて、終わるころにはとても爽快です。
書いた写経は基本的にはお寺に奉納しますが、
雑に扱わず丁寧に廃棄するということもできます。
まとめ
●写経とは何か?と写経の効果について
・写経の起源は仏教発祥の地インドで、お釈迦様の教えをサンスクリット語(古代インドの言語)
に書き写し、広めるために始まった。
・現代では、般若心経(はんにゃしんぎょう)を書き写すことが多く、
300文字程度で短時間で書き終えることができるので
気軽に始めることができる。
・写経をすることによる効果は、忍耐力・集中力の向上、字がきれいになる、
ストレスが緩和される、脳内がすっきりする、心の浄化、心の安定などとメリットが多い
●写経で願い事をすると叶う?やり方と効果
・経の後に、「為(ため)」又は「右為(みぎため)」と表しその下に四文字熟語を書く。
・願い事の四文字熟語一覧
●気軽にはじめる写経をするのに必要なセットとは?
・セットで売られているものもありますが、
量販店でもあまり販売しているところを見かけないので、
インターネットで購入するとよい。
・もっと手軽にできるのが、写経の用紙をインターネットでダウンロードし、
プリントアウトして写経すること。